令和6年度補正予算 省エネルギー投資促進支援事業【経済産業省】
- カーボンプランニング
- 2024年12月8日
- 読了時間: 3分
更新日:4月3日

SIIの毎年恒例の省エネ補助金「令和6年度補正予算 省エネルギー投資促進支援事業」。「(Ⅲ)設備単位型」「(Ⅳ)エネルギー需要最適化型」を支援する事業です。
補助率は「(Ⅲ)設備単位型」が1/3、「(Ⅳ)エネルギー需要最適化型」は1/2(大企業は1/3)、上限は1億円です。
※複数年度事業にも対応。
内容についてご案内します。
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公募期間
一次公募:2025年3月31日(月)~4月28日(月)
交付決定:2025年6月中旬(予定)
二次公募:2025年6月上旬~7月上旬(予定)
交付決定:2025年9月上旬(予定)
三次公募:2025年8月中旬~9月下旬(予定)
交付決定:2025年11月中旬(予定)
前年からの変更点
Ⅲ型について、省エネ要件を追加。
Ⅳ型について、従来の要件を見直す(緩和)。
出典:資源エネルギー庁
※※※中小企業に朗報! 「設計費・工事費・工事費の1/2」の補助※※※
新設された(Ⅰ)工場・事業場型に「中小企業投資促進枠」についてはコチラ↓
事業の概要
予め定めたエネルギー消費効率等の基準を満たし、補助対象設備として登録及び公表した指定設備を導入。
(Ⅲ)指定設備の導入
要件 SIIが予め定めたエネルギー消費効率等の基準を満たし、補助対象設備として登録及び公表した指定設備へ更新する事業
省エネ要件(※今回から追加) ①~③のいずれかの要件を満たすこと
①省エネ率:10%以上
②省エネ量:1kl以上
③経費当たり省エネ量:1kl/千万円
その他要件(※今回から追加)
省エネ法に基づく定期報告義務がない事業者(特定事業者等以外の事業者)については、エネルギーの合理化に関する中長期計画を策定すること(指定するフォーマットで作成)
補助対象経費 設備費
補助率 1/3以内
上限 単年度事業:1億円/事業全体 複数年度事業:1億円/事業全体
下限 30万円/事業全体
前年度採択データからの分析結果
令和5年度補正予算の1次、2次の合計の申請件数と採択件数を見るとユーティリティ設備、生産設備ともに平均50%~60%程度の採択率でした(SIIの採択事業結果より抜粋し独自に計算)。
ユーティリティ設備の採択率(※1次・2次の合計数)
| 申請件数 | 採択件数 | 採択率 |
高効率空調 | 1,861 | 1,115 | 59.9% |
産業ヒートポンプ | 18 | 3 | 16.7% |
業務用給湯器 | 26 | 10 | 38.5% |
高性能ボイラ | 266 | 154 | 57.9% |
高効率コージェネレーション | 2 | 2 | 100.0% |
低炭素工業炉 | 42 | 29 | 69.0% |
変圧器 | 110 | 58 | 52.7% |
冷凍冷蔵設備 | 220 | 136 | 61.8% |
産業用モータ | 226 | 121 | 53.5% |
制御機能付きLED照明器具 | 118 | 68 | 57.6% |
合計 | 2,889 | 1,696 | 58.7% |
生産設備の採択率(※1次・2次の合計数)
| 申請件数 | 採択件数 | 採択率 |
工作機械 | 1,032 | 576 | 55.8% |
プラスチック加工機械 | 272 | 156 | 57.4% |
プレス機械 | 129 | 71 | 55.0% |
印刷機械 | 121 | 65 | 53.7% |
ダイカストマシン | 14 | 8 | 57.1% |
合計 | 1,568 | 876 | 55.9% |
注意点
大企業は省エネ法の事業クラス分けにおいて「Sクラス」or「Aクラス」であること、又は中長期計画書の2030年度の「ベンチマーク指標の見込み」が「ベンチマーク目標値」を達成する事業者であることが必要でした。 「資源エネルギー庁HP 事業者クラス分け評価制度」
補助対象となる設備はSIIが指定及び公表した機器のみです。
執行団体ホームページ
申請を検討している場合はどうしたらよいか?
すでに見積書が作成済みの場合で、申請書類作成に1か月程度かかります。
検討期間を考えてお早めにご連絡ください。
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